「度数は同じはずなのに、このメガネだと疲れるんです」
他所で作ったメガネを手に、そうご相談に来られる方がいらっしゃいます。
測ってみると、たしかに度数は合っている。
では、何が違うのか。
レンズの中心と、瞳の位置がずれているんです。
あまり知られていませんが、メガネのレンズには光学中心という一点があります。
その一点を通して見たときに、いちばん歪みなく、いちばん楽に見える。そういう設計になっています。
だからメガネづくりでは、あなたの瞳がレンズのどこを通るかを正確に測る必要があります。
左右の瞳の間隔。フレームをかけたときの瞳の高さ。レンズと目の距離。レンズの傾き。
このどれかが数ミリずれるだけで、レンズは本来の見え方を出せなくなります。
それだけではありません。中心を外れた光は、わずかに方向が曲げられます。目はそれを補正しようとして、常に小さな力を使い続けます。
本人も気づかない、その小さな無理の積み重ねが、夕方の疲れや頭の重さになって現れるんです。
視力測定で出てくる度数は、いわばレシピの材料表です。
同じ材料を使っても、調理次第で料理の味が変わるように、同じ度数でも、測り方と仕立て方で見え方は変わります。
メガネセンターでは、度数のほかに、瞳の位置、目とレンズの距離、フレームの傾きまで計測したうえで、お一人おひとりに合わせてレンズを仕立てています。
ただレンズをフレームに入れるのではなく、眼鏡作製技能士がレンズの厚みや角度を見ながら、1点1点仕上げる。
同じものは、一つとしてありません。
「メガネって、安い店と高い店で何が違うんですか」と聞かれることがあります。
フレームやレンズの質もあります。でも、いちばん大きな違いは、この「測って、合わせる」手間にどれだけ時間をかけるかだと私は思っています。
手間は、かけた分だけ、毎日の楽さになって返ってきます。
メガネは、朝起きてから夜寝るまで、何千時間もかけ続ける道具です。
その何千時間が「少し疲れる」か「楽」か。分かれ目は、作るときの数ミリにあります。
「作り直すつもりはないけど、今のメガネが合っているか知りたい」
それだけでも、遠慮なくいらしてください。
検査もカウンセリングも無料です。いまお使いのメガネがあなたの瞳と合っているか、その場で確認できます。
合っていれば、安心してそのままお使いください。
もしずれていたなら——その疲れ、メガネのせいだったとわかるだけでも、来た甲斐があるはずです。