「目薬が手放せないんです」
店頭でメガネの調整をしながら、そんな話になることがよくあります。
1日に何度もさす。さした直後は楽になる。でも、すぐにまた乾く。
——その繰り返しに、心当たりはありませんか。
ドライアイと聞くと、涙が足りない状態を想像しますよね。
実は近年多いのは、涙の「量」ではなく「質」が下がっているタイプだと言われています。
涙の表面には、蒸発を防ぐ薄い油の膜があります。この油が不足すると、涙はあってもすぐ蒸発してしまう。
だから、水分を足すだけの目薬では追いつかないことがあるんです。
もうひとつの原因は、まばたきです。
人は集中して画面を見ているとき、まばたきの回数がふだんの半分以下に減ると言われています。
まばたきは、涙を目の表面に塗り広げるワイパーです。
ワイパーが止まれば、目は乾く。単純な話です。
パソコン、スマホ、エアコンの風、コンタクトレンズ。
現代の暮らしは、目が乾く条件がそろいすぎています。
目薬だけで戦うのではなく、環境のほうを少し変える。画面の位置を目線より下げる(目の開きが小さくなり乾きにくくなります)。エアコンの風が顔に直接当たらないようにする。意識してゆっくり、完全にまぶたを閉じる。
小さなことですが、効きます。
目の乾きがつらい方には、風やほこりを防ぐカバー付きのメガネや、コンタクトからメガネへ切り替える時間を作るという選択肢があります。
「コンタクト派だけど、夜だけメガネ」。それだけで目の負担はずいぶん変わります。
メガネセンターでは、見え方だけでなく、目の疲れや乾きのお悩みもうかがったうえでご提案しています。
なお、痛みが強い、充血が続く、視界がかすむといった場合は、ドライアイ以外の病気のこともあります。私たちは専属医師と連携していますので、必要な方には眼科の受診をおすすめしています。
「たかが乾き目」と我慢しているその不快感、一度ご相談ください。