「ネットで買ったほうが、手軽じゃないですか?」
「通販のメガネって、実際どうなんですか」
店頭で、こう聞かれることがあります。
メガネ屋の社長に聞くのは、少し勇気がいる質問かもしれません。
でも、だからこそ正直にお答えします。
通販のメガネが向いている場面も、ちゃんとあります。
最初に、はっきり言っておきます。
通販のメガネが悪いわけではありません。
たとえば、次のような使い方なら、通販でも困らないことが多いと思います。
どれも、長い時間かけ続けるものではなく、見え方に多少のずれがあっても困りにくい使い方です。
手軽に選べて、気に入ったデザインを試せる。それは通販の良いところです。
(予備のメガネについては、以前の記事「メガネは1本あれば十分、という思い込み」でもお話ししています。)
では、何が違うのか。
いちばん大きいのは、測定です。
メガネを作るときに大切なのは、度数だけではありません。
左右の瞳の間の距離(瞳孔間距離)や、レンズのどの位置に瞳が来るか(アイポイント)も、正確に測る必要があります。
レンズには、いちばんよく見える点があります。そこが瞳の位置とずれると、度数が合っていても、ものがぶれて見えたり、目が疲れたりします。
度数が強い方や乱視のある方、遠近両用の方ほど、このずれが見え方に響きます。
(瞳の位置のずれについては、以前の記事「その見えにくさ、度数のせいではないかもしれません」でも詳しくお話ししています。)
ふたつめの違いは、フィッティングです。
メガネは、顔にのせたときの角度や距離で見え方が変わります。
私たちは、鼻パッドの調整、目からレンズまでの距離(12mmが目安)、レンズの前傾角(5〜15度)など、6つの工程で一人ひとりの顔に合わせています。
正しくフィッティングされていないメガネは、性能が30%以上低下するとも言われます。
みっつめは、買った後の調整です。
メガネは毎日かけるうちに、少しずつゆがんでいきます。
ずり落ちる、耳が痛い、傾いている。そんなときに、手で触って直してもらえる場所があるかどうか。
これは、値札には書かれていない大きな違いです。
まとめると、こう考えています。
それに、見えにくさの原因が、メガネではなく目の病気にあることもあります。
メガネセンターでは、専属医師が検査に携わる体制のもとで、度数だけでなく目の状態も確認しています。
メガネで良くなる見え方なのか、医療機関で診てもらうべき見え方なのか。その見きわめは、画面越しでは難しい部分です。
「通販で買うつもりだけど、自分の目の状態は知っておきたい」
そんな方も、遠慮なくお越しください。
約60分かけて行う検査とカウンセリングは、無料です。予約なしでもご来店いただけます。
必要のないものは、お勧めしません。
今の目を知ったうえで、どこで、どんなメガネを選ぶか。一緒に考えましょう。