先日、小学生のお子さんを連れたお母さんが、店にいらっしゃいました。
「学校の視力検査で、Bが付いたんです」
そう言いながら、少し困った顔をされていました。
去年まではAだった。それが、この一年でBになった。
そういうお子さん、本当に増えています。
測定のあと、お母さんに聞かれました。
「これって、そのうち戻りますよね?」
正直にお答えしました。
戻りません。
近視というのは、眼球の奥行きが少しずつ伸びていくことで起こります。伸びた眼球は、縮まないんです。
背が伸びたら縮まないのと同じです。
だから近視は「治す」ものではなく、「これ以上進ませない」もの。そう考えるのが正しいんですね。
私たちは毎年、9月から10月にかけて、お子さん連れのご来店がぐっと増えるのを感じています。
学校の視力検査が2学期にあるから、というのもあります。でも、それだけではありません。
夏休みの40日間で、子どもの目の使い方が、まるごと変わってしまうんです。
近くを見続けて、遠くを見ない。これが、近視が進む一番の条件です。
40日間、毎日それが続いたら。9月に数字が変わっていても、不思議ではありません。
では、どうすればいいのか。難しいことではありません。
近くを見る作業は、20分に一度、目を上げる。
窓の外でも、部屋の反対側でもいい。20秒でいいので、遠くを見る。
そして、外で過ごす時間を1日2時間つくる。
外の光には、眼球が伸びるのを抑える働きがあることがわかってきています。公園で遊ばなくてもいい。歩いて買い物に行くだけでも違います。
たったこれだけです。
でも、この「たったこれだけ」を、毎日続けられるかどうかで、10年後の目が変わります。
私はいつも思うんです。健康というのは、お金とよく似ていると。
将来のためにコツコツ貯めておく人と、必要になってから慌てる人。差がつくのは、ずっと先になってからです。
そして目や耳がやっかいなのは、お金は後から取り戻せても、視力は後から買えないということ。
いくら貯金があっても、一度伸びてしまった眼球は、元には戻せません。
だからこそ、いま。まだ数字が「B」のうちに、手を打っておく価値があるんです。
お母さんには、こうお伝えしました。
「Bは、悪い知らせじゃありません。気づけたという、いい知らせです」
視力検査でひっかかるというのは、体が出してくれたサインです。
そのサインを、「まだ見えてるから大丈夫」で通り過ぎてしまうのが、いちばんもったいない。
メガネセンターには専属の医師がいて、検査に携わっています。ただ度数を測るだけでなく、目そのものの状態を確認します。
「メガネを作りに来ただけなのに、早く気づけた」
そういう場所でありたいと、私たちは思っています。
夏休みが明けたら、お子さんの目を、一度ちゃんと見てあげてください。
検査もご相談も無料です。「うちの子、大丈夫かな」——その一言で、十分です。
お近くのメガネセンターで、お待ちしています。